日本酒をもっと、楽しく。

日本酒が楽しくなるiPhoneアプリをつくります。

仮説の検証@東中野 更科丸屋

前回立てた仮説 ”人は旨い酒に出逢うとラベルを撮りたくなる” の検証を行うべく、我々開発チームはフィールドテストに向かいました。

私たちは現場を大切にします。アプリが利用される現場に自ら出向き、実際に使ったりお店の方や居合わせたお客さんにインタビューしながら仮説の検証を繰り返します。

検証にあたっては、MVP(検証のための必要最小限の機能)を持ったアプリを準備する必要があります。今回はこの画像のようなアルバムを用意しました。
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(ちなみにこれは単なる画像のモックアップで、プログラミングしたわけではありません。仮説の検証が目的なのでこれで十分というわけです)

フィールドワークに選んだお店はこちら 更科丸屋@東中野
このお店には「お通し燗」というシステムがありまして、お通しの替わりにお燗につけたお酒がお猪口に入って出てきます。飲む前に飲む!ここではウコンではなくお酒なんですが、これを飲むと胃にホワッと火が灯り「さぁ飲むぞ〜」となるわけなんですね。いいお店です。

さてさて肝心の検証ですが、一つ分かったことそれは「ラベル写真を撮るという行為は案外メンドクサイ」ということです。酔いが回ってくると、カメラアプリを起動して、構図を決めて、ピントを合わせて、シャッターを押す。という一連の行為が負担になってきたのです。(これは盲点でした、フィールドワーク大切ですね)
そして翌朝にになって、飲んだお酒の記録がどこにも残っていないのはやはり寂しい、ということへの気づきもありました(これはお酒のアルバム自体には価値があることを示しています)。

つまりは「飲んだ記録を残っていると楽しい。だけど記録行為はメンドクサイ」ということですね。

この結果から私たちは第二の仮説を導き出しました。

”記録行為自体が楽しければ、人は酔っぱらっても飲んだお酒の記録をつけられる"

飲んだお酒を記録する行為(銘柄を記入したりラベルの写真を撮ったり)それ自体に楽しさを持たせれば、たとえ酔いが回ってきてもきちんと記録できるはずです。「飲んだらつける」これを習慣化する仕組みをどう実現するか。

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次回はこの仮説を検証するためのMVPを定義します。