日本酒をもっと、楽しく。

日本酒が楽しくなるiPhoneアプリをつくります。

日本酒を知る

飲めば飲むほどに大好きになっていく日本酒ですが、そろそろその製法や種類などを体系的に理解したくなってきました。
特に日本酒の製法については世界的にも大変に優れた醸造技術と言われていて、それを理解することでお酒を飲む楽しみがまた一つ増えそうです。

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そこで手に取ったのがこちら
あの「夏子の酒」の作者尾瀬あきらさんによる日本酒初心者向けの入門書です。私のように日本酒を飲むのは大好きだけど知識はゼロなんて人に最適な読み物です。
作者のお酒に対する愛とウンチクに寄り過ぎない文章が楽しく日本酒を教えてくれます。

とくに製造工程については、へー、ほー、と改めてその奇跡的な技術に感心というか感動を覚えました。お米を糖分に変化させつつ同時にアルコール発酵を進める、というワインにもビールにもない複雑な工程は本当に素晴らしい。しかも江戸時代には既に今と同等の技術が確立されていたのです…
瓶詰め後の熟成によって味の角が取れ、さらに熟成を進めると… なんて話もワインと同じようなロマンを感じます。

杜氏さんをはじめ日本酒造りに関わる人たちのこだわりや努力を理解してお酒を飲むと、これまたひと味もふた味も変わってくるものです。そしてこのあたりをアプリで表現できると素敵なことになりそうです。

この本は出版されてから10年ほど経っていてamazonの中古コーナーで2ー300円で売ってるので是非手に取ってみてはいかがでしょうか。あ、マンガ「夏子の酒」も読んだことがないのでこちらも早々に…

飲んだお酒を「楽しく」記録する

本日のお酒
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渋谷のTakiで開封してもらった夏吟。米!って感じのしっかりした味わいでした。



さて、前回導き出した仮説その2 ”記録行為自体が楽しければ、人は酔っぱらっても飲んだお酒の記録をつけられる" を検証するためのMVP(仮説を検証するための最低限の機能)を定義しましょう。

私たちは「そもそもお酒を飲んで楽しくなるってどんな時だろう」ってところから議論してみました。
美味しいから、酔っぱらうと気持ちいい、などはまぁ当たり前として、日本酒ならではの楽しさってなんでしょうか?
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いろいろ話している内に、日本酒の楽しさって作り手の想いに触れたときなんじゃないか、蔵元さんのお酒にかけるこだわりを知ることで何倍も美味しく感じて、結果的に楽しくなるんじゃないか。そんな考えにまとまってきました。

日本酒は日本で作られている、は当たり前の事実ですが、それ故に作り手の声をより身近に聞ける環境がある、これこそが日本酒ならではの楽しみの一つではないでしょうか。

例えば、日本酒を飲んだ記録をアプリでつけると、蔵元さんからそのお酒に関する製法のウンチクや新酒情報が届くとしたら……たとえ酔っぱらっていても楽しんで記録できると思いませんか?
わたしたちはこの仮説を検証するために、Twitterbotを製作することにしました。
誰かが飲んだお酒をTweetすると、それに関連する情報を蔵元さんに替わってリプライする。それによりユーザがどのようなリアクションをするか、botをフォロー(支持)してくれるか等、このあたりの評価から始めることにしました。

botの評判がよければ、記録をつけると蔵元情報がリプライされる機能を盛り込んだアプリをMVPとして作成しさらなる検証を進めます。もちろん実際のリリース時には本物の蔵元さんにも登場頂く必要があるのですが、それはこの仮説の評価次第ですね。(その際は蔵への訪問も必要なわけで仕事とはいえとても楽しそうです)

仮説の検証@東中野 更科丸屋

前回立てた仮説 ”人は旨い酒に出逢うとラベルを撮りたくなる” の検証を行うべく、我々開発チームはフィールドテストに向かいました。

私たちは現場を大切にします。アプリが利用される現場に自ら出向き、実際に使ったりお店の方や居合わせたお客さんにインタビューしながら仮説の検証を繰り返します。

検証にあたっては、MVP(検証のための必要最小限の機能)を持ったアプリを準備する必要があります。今回はこの画像のようなアルバムを用意しました。
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(ちなみにこれは単なる画像のモックアップで、プログラミングしたわけではありません。仮説の検証が目的なのでこれで十分というわけです)

フィールドワークに選んだお店はこちら 更科丸屋@東中野
このお店には「お通し燗」というシステムがありまして、お通しの替わりにお燗につけたお酒がお猪口に入って出てきます。飲む前に飲む!ここではウコンではなくお酒なんですが、これを飲むと胃にホワッと火が灯り「さぁ飲むぞ〜」となるわけなんですね。いいお店です。

さてさて肝心の検証ですが、一つ分かったことそれは「ラベル写真を撮るという行為は案外メンドクサイ」ということです。酔いが回ってくると、カメラアプリを起動して、構図を決めて、ピントを合わせて、シャッターを押す。という一連の行為が負担になってきたのです。(これは盲点でした、フィールドワーク大切ですね)
そして翌朝にになって、飲んだお酒の記録がどこにも残っていないのはやはり寂しい、ということへの気づきもありました(これはお酒のアルバム自体には価値があることを示しています)。

つまりは「飲んだ記録を残っていると楽しい。だけど記録行為はメンドクサイ」ということですね。

この結果から私たちは第二の仮説を導き出しました。

”記録行為自体が楽しければ、人は酔っぱらっても飲んだお酒の記録をつけられる"

飲んだお酒を記録する行為(銘柄を記入したりラベルの写真を撮ったり)それ自体に楽しさを持たせれば、たとえ酔いが回ってきてもきちんと記録できるはずです。「飲んだらつける」これを習慣化する仕組みをどう実現するか。

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次回はこの仮説を検証するためのMVPを定義します。

仮説その1:日本酒のラベルを撮る

このプロジェクトではいきなり完成品をリリースするのではなく、小さな粒度で仮説を立て、検証と修正を幾度も繰り返しながら最終的な製品を作りあげていきます。これにより本当に役立つアプリを無駄なく短時間にリリースできると考えるからです。ですので、これから私たちが提案するさまざまな仮説に対し「こうすればもっといい」「それはいらない」などのご意見をいただけるととっても嬉しいです。

それでは早速「日本酒が楽しくなるアプリ」第一弾仮説の発表です…

 ”人は旨い酒に出逢うとラベルを撮りたくなる”

いかがでしょうか?居酒屋さんで「このお酒美味しい!」と感じたら思わずiPhoneを取り出し写真を撮りたくなったことありませんか?

・友達に自慢したい
・飲んだお酒を記録したい(写真日記風に)
・購入するときのために覚えておきたい

などなど目的はいろいろありますが、自分が飲んだお酒のラベル一覧がアプリで確認できると便利で楽しいですよね?

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アプリを起動すると「お酒アルバム」「地図」などのメニューが現れて、ラベル一覧と感想、飲んだ場所を地図上で表示、なんてことが一つのアプリできちゃうのです。
お酒のラベルってどれもデザイン性が高いですよね。ラベル一覧を愛でるだけで楽しくなってきませんか?

さて、仮説を立てたら次は検証です。実際にお酒を飲みながらこのアプリが「日本酒をもっと、楽しく」を実現できるのかを評価します。
開発チームは夕暮を待って、東中野の日本酒好きが集う蕎麦屋さんに向かいました。そう、このプロジェクトにおける検証=イコール飲み会なんですね。あー悩ましい。

世界中にSake Loverを! / Spreading the Love of Sake!

このブログは「日本酒の素晴らしさを世界に!」を合い言葉にiPhoneアプリ開発を進めるチームの活動記録です。

数年前、ふらりと入ったお酒屋さんで「神亀」というお酒に出会って以来、日本酒の奥深さにすっかり魅了されています。

蔵元さんの日本酒にかける熱い想いに触れるにつれ「日本酒の素晴らしさをもっと皆さんと分かち合いたい、そして誇るべきこの文化を世界に発信したい!」こんな想いを募らせてきました。

  一、 日本の美しい文化を愛し、日本酒を愛します。
  一、 日本酒文化をより深く理解し、その発展に尽くします。
  一、 情熱と誇りをもって、日本酒を広く世界に伝えます。

若手蔵元で構成する酒サムライの三箇条です。これらはまさしく私たちのアプリ製作への想いを代弁してくれています。

日本酒を愛し、理解し、伝える。 ソフトウェアができることって沢山ありそうです。

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"Bringing the beauty of Japanese sake to the world!" Welcome to the activity log of the iPhone app development team whose slogan is just that.

Ever since coming into contact with the "Shinkame" sake at a liquor store some years back, I have never stopped being enthralled by the depths and intricacies of Japanese sake.

As I was increasingly exposed to the Kuramoto's (brewery owner) passion for Japanese sake, an intense desire to share the beauty of Japanese sake started to burn within me. I simply had to shout about this lofty culture from the rooftops for all in the world to hear and understand!

- To love the beautiful culture of Japan, and Japanese sake.
- To dig deeper into Japanese sake culture and commit to its growth.
- To spread the knowledge of Japanese sake throughout the world with pride and passion.

These are the three clauses of the sake samurai, made up of junior Kuramoto. They speak for the feelings we've put into the development of this app in ways we never could.

To love, understand, and tell about Japanese sake. Looks like there are many things a software can achieve.

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